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ハノイの水泳教室「シンブリッジ」が1周年 元ベトナム代表コーチが指導

コーチの桑原伸一郎さんと水泳を学ぶ子どもたち

コーチの桑原伸一郎さんと水泳を学ぶ子どもたち

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 ハノイの日本式スイミング教室「SHIN BRIDGE SWIM CLUB(シンブリッジ・スイムクラブ)」が11月1日で1周年を迎えた。

「シンブリッジ・スイムクラブ」でのレッスンの様子

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 ハノイ市内にある3カ所の室内温水プールで指導を行う同クラブ。主に幼児や子どもが対象で、親子ベビー教室や選手向けクラスを運営するほか、競技会も開いている。クラブ代表の桑原伸一郎さんは水泳選手の指導者として、2016年にベトナム水泳連盟から誘いを受け来越。ベトナム代表コーチとして選手を指導するとともに、ベトナム人コーチに初心者指導法を教えながら2年間を過ごした。2017年のSEA Games(東南アジア大会)では銀メダリスト2人を輩出している。

 一度はシンガポールへ移住したが、「ベトナム人のフレンドリーさや料理のおいしさ、景色の素晴らしさが忘れられなかった」ことからベトナムで暮らすことを決意し、昨年ベトナムへ戻った。ハノイを選んだのは室内温水プール施設が多く(ホーチミンは屋外プールのみ)、教室運営が天候や気温に左右されないためだったという。クラブ名の「SHIN」は「伸一郎」にちなみ、「人の成長(伸びる)や生き生きした毎日の懸け橋(BRIDGE)になりたい」という思いを込めている。

 指導は全て桑原さんが行い、「水慣れから、基本姿勢の習得、4種目の習得、ターン技術・速く泳ぐためのコツまで」を順に教えている。2カ月に1回、進級テストを行い、テスト結果や今後の課題は保護者もいる場で子どもに伝える。「日本では担当コーチがよく変更になるため、保護者とは会ったこともなく、子どもの顔と名前も一致しないまま指導することが多かった。ベトナムでは保護者がすぐそばのプールサイドで見学できるため、小さなお子さんも精神的に安心してレッスンを受けられる」と桑原さん。上級・選手クラスに進級すると、同クラブ主催の競技会などに出場できる。

 「開校当時、ハノイに住む日本人のお子さんは、体を動かす機会が少ないためか、相当な運動不足・体力不足が見られた。定期的に水泳で全身を使って体を動かし呼吸器官を鍛えることで、抵抗力が身についているように思う。水泳が役立っているのを実感している」と話す。「これからは私のレッスンをサポートしてくれるコーチスタッフを育成し、より子どもの状況に合わせた個別メニューを提供していきたい」とも。

 開講時間は16時40分~19時40分(土曜は6時50分~12時、14時10分~16時)。日曜定休。

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