ハノイで11月6日、ベトナム初となる都市鉄道「ハノイ・メトロ(Hanoi Metro)」の2A号線が開業した。
ハノイ中心部ドンダー区のカットリン(Cat Linh)駅とハドン区のイエンギア(Yen Nghia)駅を結び、全長は約13キロ。停車駅は全12駅で、停車時間を45秒とした場合の始点駅から終点駅までの所要時間は23分。鉄道車両は13本を備え、4両編成。各両の定員は240人で、1台で計960人の乗客を輸送できる。
運行時間は最初の6カ月間が5時30分~20時。頻度は15分に1本。続く6カ月間は5時30分~22時30分。頻度は10分に1本(ラッシュは6分に1本)としている。
最初の15日は運賃が無料(11月20日まで)。その後は、初乗り(8,000ドン)、全区間(1万5,000ドン)、1日券(3万ドン)、1カ月定期券(20万ドン)。
「ハノイ市内はバイク・車が主な交通手段で、渋滞や大気汚染が深刻。この開通で、首都の環境汚染が減り、人々の移動時間短縮や交通費の節約につながれば」と広報担当者。
「メトロ2A号線の周辺には52本のバス路線があり、中でも始点駅と終点駅の周辺には16本のバス路線がある。今後は駅周辺にメトロ利用者のための自転車・バイク駐車場やバス停を増設し、バスとメトロの接続を良くし、利便性を高めていきたい」とも。