ハノイのバディン区に大衆居酒屋「初詣」（44 Phan Ke Binh,Cong Vi,Ba Dinh, Ha Noi）がオープンして5カ月がたった。

店内や料理

　「ベトナムに居ることを忘れさせる、日本の居酒屋のような空間を演出」することをコンセプトとする同店。東京・飯田橋で居酒屋2店を経営する日本人店主の平野栄一さんが昨年12月1日にオープンした。昨年2月にベトナムで法人を設立したが、コロナ禍で開業が大幅に遅れたという。

　「日本でも多くのベトナム人スタッフに支えられている」と平野さん。店名は「一年で最も活気のある正月三が日」に由来するもので、「家族や恋人の幸せを願い、将来の夢を思い浮かべる、期待と希望に満ちた時間を提供する」という思いを込める。

　店舗面積は115平方メートル（一部、工事未着工）。カウンター8席、4人掛けテーブル3卓（うち2卓は個室）、6人掛けテーブル2卓（個室）を備える。個室のテーブルはいずれも掘りごたつ。工事完了後は、4人席4卓、2人席4卓が加わる予定。

　メニューは、和牛ロースや野菜などが入った「大阪風すき焼き」（1人前＝46万ドン）、牛もつ、野菜、ラーメン入りの「もつ鍋」（同24万ドン）、「串焼き盛り合わせ」（15万ドン）、「レンコンのきんぴら」（10万ドン）など。ドリンクは、「角ハイボール」（9万8,000ドン）、「サッポロ生ビール」（6万ドン）など。日本酒（各20万ドン）は、「七田」（佐賀）、「みむろ杉」（奈良）、「七賢」（山梨）、「酔鯨（すいげい）」（高知）などを取りそろえる。宴会メニューでは飲み放題も可能。

　平野さんは「ハノイの皆さんに愛される店作りをしていきたい。予算に応じたプランや、希望のメニューなども気軽にリクエストしてほしい」と呼びかける。1人でも気軽にお越しいただけるよう、小皿の和総菜や夜定食を用意している」とも。

　営業時間は17時～23時（土曜・日曜・祝日は13時30分～）。