ハノイ・ロンビエン区のギャラリー「Anh Duong Art Space(アン・ズオン・アート・スペース)」(Long Bien Golf Course, Khu Trung Doan 918, Phuc Dong, Long Bien, Ha Noi)で現在、ベトナム現代美術アーティストによる作品展「LUA(絹)2022」が開催されている。
現代美術のアーティストや作品を紹介するプロジェクト「Duong Toi Anh Duong(光への道)」の第2弾となる同展。「絹絵」をテーマとした作品39点を展示している。同ギャラリーと「Hanoi Studio Gallery」の共同開催で、6月7日に始まった。グエン・ティ・ホアン・ミン(Nguyen Thi Hoang Minh)さんをはじめ、5人のベトナム人アーティストが参加する。
絹絵は絹地に水彩・アクリル絵の具などで描画する手法で、柔らかな色・線・形状が特徴。「ベトナム近代絹絵」として知られている作風は、インドシナ美術の画家グエン・ファン・チャンさんを中心に1930年代に始まり、反米感情を描いた画家たちの作品により広まったという。
参加者の一人であるグエンさんは「(感染症対策の)マスクの下の秘められた心配事、考え、感情を作品に込めた」と話す。会場には新たな技法や表現を試みた作品も集めており、「さまざまな素材の組み合わせ、奇抜なレイアウトや切り口はベトナム美術に新たな効果をもたらすだろう」と期待する。
開館時間は10時~17時。入館無料。8月7日まで。