ハノイ・ホアンキエム区のギャラリー「L’Espace(レスパス)」(24 Trang Tien, Hoan Kiem, Ha Noi)で現在、写真家のラム・ドゥック・ヒエン(Lam Duc Hien)さんがメコン川をテーマにした個展を開いている。
10月29日に始まった同展。フランス系ベトナム人のラムさんは1966年、ラオス南部パークセーに生まれ、メコン川のほとりで幼少期を過ごした。タイの難民キャンプで2年間過ごした後、1977年、フランスに移住。1988年から自分のルーツであるメコン川を題材に撮影を行い、ベトナム南部のデルタ地帯から水源のあるチベット高原まで、4200キロを旅行したという。
会場にはラムさんがメコン川流域で撮影した写真37点を展示する。同展はフランス文化機関「アンスティチュ・フランセ・ド・ハノイ(Institut Francais De Hanoi)」が運営する写真展シリーズ「Photo Hanoi ‘21」の一環でもあり、今後パリでの展示も予定する。
同展は会場を3D化したオンライン展も同時に公開している。ラムさんは「メコン川は土地、文化、人々をつなぐ川。写真を通して、その美しさを伝えていきたい」と話す。
開催時間は10時~20時。12月14日まで。