ハノイのタイホー地区に「アジサイ ダラット農家 サラダレストラン」がオープンして3カ月がたった。

「アジサイ ダラット農家 サラダレストラン」店内の様子

　同店は、ラムドン省ダラットで栽培される野菜を使ったサラダ料理やベーグルサンドを提供している。ダラットはベトナム中南部の高原地帯にあり、年間を通して比較的涼しいため、フランス植民地時代に避暑地として開発された観光都市。その冷涼な気候を生かし、野菜や花作りも盛んで、「野菜と花の町」とも呼ばれている。

　野菜ソムリエの資格を持つ日本人店主の日笠亮さんは、ダラットに視察に行った際、ショコラのように黒い色をした「ショコラミニトマト」を初めて食べて、店を開こうと決心したという。

　サラダは約10種類あり、「シーフードサラダ」(10万～24万ドン)、肉類サラダ(8万～18万ドン)、フライサラダ(10万～22万ドン)、ヘルシーサラダ(7万5,000～20万ドン)など。SとMのサイズがあり、ドレッシングは12種類から選べる。チェリートマト(4万ドン)、ポテトサラダ(4万ドン)、いちご(11万ドン）などの単品もあり、他のオーガニック野菜は約11万ドン～12万ドン。

　ベーグルサンドは8種類を用意し、フライドエッグ(15万ドン)、ローストビーフ(18万ドン)、スモークサーモン(19万ドン)などがある。野菜やフルーツのフレッシュジュースは14種類(2万5,000～8万ドン)を用意する。

　4月には新型コロナの影響でデリバリーのみで営業していたが、現在は通常通りの営業を行っている。5月上旬には、野菜の詰め合わせセットを届ける「宅配野菜BOX」（30万ドン、送料別）のサービスも始めた。レタス、トマト、ニンジン、玉ネギ、パプリカなど全9種類から7種類を選ぶことができる。

　同店スタッフのPham Dinh Huongさんは「ベトナムで有名なダラット農家の食材で、日本人シェフが加工したサラダを提供している。ハノイでは珍しいサラダレストランに、ぜひ足を運んでもらえれば」と来店を呼び掛ける。