ハノイのホアンキエム区のアートギャラリーで12月11日、アーティストのホアン・ロン・ハイ(Hoang Long Hai)さんが初めての個展「GLASSY FIGURES(ガラスのようなフィギュア)」を開く。
主に室内壁用の塗料を使い、木の葉や紙などを組み合わせて表現するホアンさん。「辛い記憶や憂鬱(ゆううつ)などのネガティブな心情を真に迫った独自の視点で捉え、自己(セルフ)についてのシンプルな真実を探る」のがテーマ。ホアンさんは「心の棚にはガラスの置物コレクションのような、メランコリックで繊細な思い出の断片がある」と言い、「ガラスのようなフィギュア」とは過去の辛い経験やネガティブな感情を例えたものだという。
会場には絵画作品10点のほか、動画による作品1点も展示する。作品は全て今年の3月から11月にかけて制作したもの。
ホアンさんは「ガラスは美しいが、とても危険。しかし、何があってもガラスは常に反射性。今回の展示を通して、自分の心にシンプルに向き合うきっかけになれば」と話す。
開催時間は8時30分~19時30分。今月17日まで。