ハノイのハイバーチュン区に5月24日、コワーキングスペースを兼ねたカフェ「Chan Coffee & Working Space(チャンコーヒー&ワーキングスペース)」(So 3 Ngo 112 Tran Dai Nghia, Dong Tam, Hai Ba Trung, Ha Noi)がオープンした。
「社会貢献活動を行う拠点」として開業した同店。店名は、古代ベトナム語で「助け合い」を意味する。「ボランティアカフェ」モデルとして先にオープンした、グエン・ヒエン通りの「Chan Coffee」に続く2号店となる。
「志を同じくする若者が集まる、静かでリラックスできる空間を作りたかった」と創業者兼CEOのルオン・ドゥック・タン(Luong Duc Thanh)さん。科学技術開発分野の投資会社「BDSGホールディングス」が運営する慈善基金「Chan Charity Fund(チャン・チャリティー・ファンド)」に協力し、毎月の売り上げの10%とスタッフの給料の3分の一を同基金に寄付する。積み立てた基金は学校建設プロジェクトの実施や経済的に困難な状況にある子どもたちの授業料に充てられるという。
4階建てで、約50人を収容。木素材のインテリアや観葉植物などを使ったナチュラルテイストな室内デザインは大学生スタッフの考案によるもの。壁面に大きな本棚を配置し、リラックスして読書ができる環境を整えた。
ドリンクは、マロン、ミルク入りの「ベトナムコーヒー」、ナツメ入りの「ローズティー」(以上、3万2,000ドン)、「ライチティー」(3万8,000ドン)、「スイカジュース」(2万8,000ドン)などを用意する。
「若者がボランティア活動に注力できるよう、ダイナミックな環境を作る」と話すルオンさん。1号店ではこれまでに、社会貢献活動に関するトレーニングイベントやセミナーを開いてきた。今後は両店でワークショップを開き、「スタートアップとつながる機会を設ける」という。
営業時間は8時~23時。