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ハノイで彫刻家が「綿」を使った造形の個展 「身近な脅威」をテーマに

展示作品

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 ハノイ・バディン区の「現代美術センター」(621 De La Thanh, Ba Dinh, Ha Noi)で現在、彫刻家のグエン・タン・ロン(Nguyen Thang Long)さんによる個展「HIEM HOA LO LUNG(浮遊脅威)」が開催されている。

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 12月9日に始まった同展。「綿という新素材」を使った実験的な展示で、「新型コロナウイルス感染症や環境汚染問題などの『浮遊脅威』に対抗する方法を見つける」ことをテーマにしている。グエンさんは作品を通して「自然環境に影響を与えている工業化で、人類は便利な生活と引き換えに健康を損なっている」ことを指摘する。「それらの脅威を忘れないで、というメッセージを伝えたい」

 展示用の作品の制作は3年前から行ってきたという。石や木などの伝統的な彫刻素材ではなく、綿の造形にLED照明でさまざまな色の光を照らした作品が並ぶ。天井からは新型コロナウイルスをモチーフにした造形をつり下げ、ガラスショーケースには環境・自然をモチーフにした作品10点を展示する。

 グエンさんは「綿には他の素材にはない特殊な造形性があり、透明感や風合いにより独特の美しさを生み出すことに気付くことができた」と手応えを語る。

 開館時間は9時~17時。2月22日まで。

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