ハノイ工科大学(Hanoi University of Science and Technology)で1月24日、毎年恒例の「お正月祭り」が今年も開催される。
同大IT高等教育人材育成プログラム「HEDSPI」の日本語クラブ「Nichibu」が主催する同イベントは今年で12回目。ベトナムで日本の伝統的な正月の雰囲気を再現しながら、日本・ベトナムの文化交流を推進する目的で行われている。勉強に追われた学生が旧正月の休暇に入る前に「楽しく幸せに過ごす場所」であると同時に、就職活動を始める学生がスキルを高める場所でもある。
今年は「四季」をテーマに、日本の春夏秋冬をイメージした会場作りを行う。「造花の桜2万本や紅葉、こいのぼり風の吹き流しを手作りし、四季それぞれの色を再現する」と同大2年で広報担当のレ・ティ・カン・ホア(Le Thi Khanh Hoa)さん。例年通り、会場には和風のウッドフェンス、ししおどし、多数のちょうちんも飾る。
恒例の太鼓や「よさこい」ダンスなどのパフォーマンスに加え、おみくじ、餅つき、書道、生け花、門松、折り紙、浴衣の無料試着、参加すればギフトが進呈されるミニゲームなども用意。ラーメンやたこ焼きなどの日本流屋台もそろう。会場には滋賀県彦根市のマスコット「ひこにゃん」が初めて登場し、プロ並みにコスプレした人々も集まる予定。
レ・ティさんは「今年も皆さまを歓迎している。伝統的なものから現代的なものまで、四季の日本の文化空間に浸ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は8時~18時。入場無料。会場入り口での検温、各売り場や体験コーナーなどにアルコール消毒液を設置するほか、マスク着用やベトナム保健省が利用を推進する新型コロナウイルス感染者追跡アプリ「Bluezone」を使った健康状態の報告の呼び掛けなどの感染対策も行う。