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ハノイの文化交流センターで漆作品の展覧会 日越の漆技術を融合

来場者に談話するチエウ・カック・ティエンさん(中央)

来場者に談話するチエウ・カック・ティエンさん(中央)

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 ハノイ・ホアンキエム区の「国際交流基金ベトナム日本文化交流センター」(27 Quang Trung,Hoan Kiem, Hanoi, Vietnam)で現在、漆芸アーティストでベトナム芸術大学美術学部副学部長でもあるチエウ・カック・ティエン(Trieu Khac Tien)さんの作品展「The Oriental Tale(東洋の物語)」が開催されている。

館内やアーティスト

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 3月25日に始まった同展。チエウさんは2007年にハノイ芸術大学で修士号を取得した後、2017年に東京芸術大学で美術(漆芸)の博士号を取得。現在、ベトナムを代表する漆画家として活躍している。同センター所長補佐の杉崎愛さんは、チエウさんの作品について、「日本の漆技法の研究者でありながら、ベトナムの漆素材の活用や固有技法との調和を図り、両者を融合させることを試みている」と評価する。

 今回の展覧会では、2017年以前から今年にかけて制作した漆画65点、写真スライド80点、制作時に使った道具一式を展示。全作品が一般への初公開となる。

 「長年にわたり培われてきたベトナムと日本の漆芸の技法が、一つの作品の中で美しく表現されている。チエウさんの情熱と魂が込められた作品を、一般の方に分かりやすく、体系的に紹介できれば」と杉崎さん。「現代アートの雰囲気を醸し出す作品を通じて、漆美術の新たな魅力を感じてもらえれば」とも。

 開館時間は9時~18時。入場無料。4月24日まで。

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