ハノイのホアンキエム区にスペイン料理のタパスやカクテルを提供するバー「dao(ダオ)cocktail & tapas bar」(58B Ba Trieu, Hoan Kiem, Ha Noi)がオープンして2カ月がたった。
店名はベトナムの民謡「カチュ」の起源となった古代の女性歌手「アダオ」に由来する。「古代の宮廷で宗教的な歌を歌い、裕福な客を歌で楽しませたアダオは日本の芸者のような存在かもしれない」と広報担当のヴー・ティ・クイン・チー(Vu Thi Quynh Chi)さん。店のデザインも「アダオからインスピレーションを得た」もので、外側には赤や黄色のちょうちんに加え、アダオの絵が入ったちょうちんを飾っている。
「お薦め」のカクテルは、赤ワイン、フォーピラーズブラッディシラーズジン、コイントロー(cointreau)を組み合わせ、真っ赤な色が特徴の「ダオ(Dao)」(25万ドン)。オスマンサス花の香りも楽しめるという。オリジナルカクテルも多数用意し、価格は16万~28万ドン。
タパスのメニューには、新鮮なサーモンやクリームチーズ、ベビーキュウリ、ケッパー、ディルなどを組み合わせた「サーモンタパス」(3万5,000ドン)、ロータスやレモングラス、レモンなどをブレンドした「アルテミス(Artemis)」(23万ドン)、ブリー、パルメザン、ブルーチーズ、マンチェゴ、ハモンセラーノ、チョリソ、オリーブ、あんず、ぶどうなどが入ったセット「コールドカットプラッター(Cold Cut Platter)」(30万~60万ドン)などがある。
店内には6~8人で使えるソファ付きのテーブル4卓、壁側のテーブル5卓、屋外10席、カウンター20席を備え、50~60人を収容できる。
「スペインと日本で訓練を受けたシェフたちが料理を提供している。毎週木曜には音楽のライブ演奏も行っているので、伝統的なベトナムの文化との融合を楽しんでもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は17時30分~24時。