ハノイ・バーディン区にある焼き肉店「焼肉櫻(さくら)」キンマー(Kim Ma)店(5, 6F 551 Kim Ma, Ngoc Khanh, Ba Dinh, Ha Noi)が11月5日で3周年を迎えた。
同店は「焼肉櫻」の3店舗目。1店舗目はハイバーチュン(Hai Ba Trung)店で、13年前にオープンした。「当初は2店舗目のカウザイ(Cau Giay)店に商圏が近く、ためらいもあったが、ベトナム人のお客さまも多くなり影響は限られた。決断して良かった」と社長の井原誠さん。
看板メニューは「櫻セット(1.5人前)」(48万ドン)で、アメリカから輸入された上塩タン、ロース、カルビ、ハラミ、豚トロ、またホルモンミックス、焼き野菜、キムチ盛り、キャベツが付く。
そのほか、日本産の和牛を使い「肉のうま味と甘味を存分に味わってもらえるようカットにもこだわった」という「黒毛和牛特選ロースA4」(78万ドン)や、黒毛和牛特選三角バラ、黒毛和牛特選ロース、和牛上カルビなど「櫻セット」を和牛で構成した「櫻特選セット(1.5人前)」(98万ドン)、ロースやカルビ、中落ち、スペアリブ、豚トロ、鶏もも、焼き野菜を含む盛り合わせ「特盛(2~3人前」(58万ドン)などもラインアップする。
同店の「櫻特製の自慢のつけダレ」は創業時に何度も試作を重ねて開発した「秘伝のタレ」。「肉本来の味を損なわずにうま味をプラスし、味の相乗効果を最大限に出す」という。「余分な脂を落としつつ肉のうま味は残す」というしょうゆベースの「黒ダレ」と、黒ダレにオリジナルの辛みそをブレンドした「赤ダレ」がある。焼肉のほか、鍋や寿司、刺し身、ラーメン、デザートなども用意する。
店舗面積は250平方メートル。全席完全個室で15室を備え、各個室は2~12人を収容できる。店内は「明るいイメージ」のフロアと「大正ロマン風のイメージ」のフロアがあり、「双方とも日本にいるような違和感のない造り」に仕上げている。
「たかが3年間だが、人事の問題、建物の問題といろいろなトラブルに見舞われた。こればかりは毎度のことながらベトナムでの試練であると思い、自分自身を納得させている。また納得せざるを得ないのがベトナム」と井原さん。「当店では日本から取り寄せた無煙ロースターを使い、食材・サービス・空間と日本品質にこだわっている。お客さまに楽しいひとときを過ごしてもらえれば」と呼び掛ける。今後は「予約が取れない店を目指していきたい」とも。
営業時間は11時30分~14時30分、17時~22時30分。