ハノイのハイバーチュン区にベトナム家庭料理店「Gach Bong - Vietnamese Hometaste(ガックボン・ベトナムホームテイスト)」(123 Mai Hac De, Hai Ba Trung, Ha Noi)がオープンして3カ月がたった。
元々事務員だったが料理に情熱を持つメンバーが集まり、昨年10月5日にオープンした。「フォーやブンチャー(ベトナムのつけ麺)などはもちろん、コンモン(Com mon)と呼ばれるセットメニューもそろえている」と、メンバーの一人、グエン・コイ・グエン(Nguyen Khoi Nguyen)さん。「ベトナム人のおもてなし精神に裏打ちされた、居心地のいい雰囲気、おいしい食事、充実したサービスを提供している」とも。
店名の「Gach Bong」は花をモチーフとしたセメントタイルのことで、店の内装に使っている。かつては各家庭で一般的に使われていたが、最近はあまり見られなくなったため、「子ども時代を思い出させる」という。
店舗は3階建てで、各フロア110平方メートル。テーブル30卓、130人を収容できる。古い建物を改装した店内中央には、レストラン内に自然光を取り入れるための吹き抜けもあり、白や茶色を基調に「より風通しのいいナチュラルな空間」を実現した。3階には2つに分かれたエリアがあり、プライベートなパーティーなどに利用できる。
看板メニューは、米や青豆などを煮込んだ甘いお粥スープ鍋(4人前59万9,000ドン)で、乾燥した玉ネギ、カニみそ、スープの一部を混ぜてまずお粥を味わい、残りのカニみそや、鳩肉、鶏ハツ、野菜なども入れながら鍋風に楽しむ。
そのほか、乾燥イカとタケノコの炒めもの、アヒルとココナツツリー芯のサラダ、蒸しブロッコリー、豚ひき肉と豆腐の煮物などが付いた「ガックボン・セットメニュー1」(4人前60万ドン)、甘酸っぱいポークリブ(13万9,000ドン)、フィッシュソースと唐辛子に浸した豚の胃袋(12万9,000ドン)なども用意する。
ドリンクの「お薦め」はベトナム産のハーブ「バタフライピー(Butterfly pea)」やマルベリー(Mulberry)を使ったサイダー(各6万ドン)。同店で自家醸造しており、「アルコール控えめで爽やか」とグエンさん。
「まるで自宅で食事をしているような心地良さで、家庭的な料理を楽しんでもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~14時、18時~22時30分。